長野県

今年は大量出没? 5月の熊の目撃数 過去最多

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
野生鳥獣対策について耳を傾ける受講者たち=長野県北信合同庁舎で2018年7月3日、原奈摘撮影
野生鳥獣対策について耳を傾ける受講者たち=長野県北信合同庁舎で2018年7月3日、原奈摘撮影

 長野県内でのツキノワグマの目撃件数は平年1000件以下だ。しかし、2006年に約3400件を記録して以降、4年おきに件数が跳ね上がり、今年はその「大量出没年」とみられている。5月の目撃件数は91件で、記録がある05年以降で最多になっている。【原奈摘】

 北信合同庁舎(中野市壁田)では3日、北信地区野生鳥獣被害対策チームが被害対策に関する講演会を開催した。信大教育学部付属志賀自然教育研究施設の水谷瑞希助教(44)が、野生動物の生態と対策について講演し、市町村の職員らが農作物・人的被害に遭わないための地域づくりについて学んだ。

 水谷助教は、北陸3県ではブナやミズナラが凶作の年に山地での餌が不足し、里での大量出没が起こっていると説明。「クマの餌となる樹種を特定し、豊凶の波がわかれば(県内でも)大量出没の年を予測できるかもしれない」と語った。

この記事は有料記事です。

残り351文字(全文723文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月