日本の過去30年の衰退理由や 中央官僚と国会議員の行動理由が理解出来る物凄い本です。
これを読んだら、官僚や議員が行う政策が社会ニーズと乖離している理由が理解出来ました。
政治に興味がある方、政治家を志している方、必読書です。本当はすべての政治家に読んで欲しいけど読まないでしょう。
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平和主義は貧困への道 または対米従属の爽快な末路 単行本 – 2018/9/15
佐藤 健志
(著)
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だけど、日本は大丈夫!
わが国の平和主義が、非現実的な観念論に終始しがちなことは、よく知られている。それにより、戦争の危険がかえって高まりかねないことも、しばしば指摘されてきた。
「平和主義は戦争への道」というわけだが・・・
誰も気づかない事実を明かそう。
平和のもとで、国はたいがい繁栄する。ところが戦後日本の平和主義は、貧困を不可避的にもたらすのだ!
平和主義、それは貧困への道なのである! !
さらに、誰も気づかない事実を明かそう。
わが国の保守は、平和主義の非現実性を長らく批判してきた。ところが、ほかならぬ保守も、自覚しないまま平和主義を信奉しているのだ!
右も左も貧困が好き! 日本が落ちぶれてきたのも、当然の話ではないか?!
こうしてわが国は、誇りと絶望のはざまで対米従属の経路を歩む。
そのことを批判する主張も、決して珍しくはない。
しかし、誰も気づかない事実を明かそう。
従属が深まり、行き詰まれば行き詰まるほど、日本人は爽快になってくるのだ!
対米従属の末路、それは爽快なものなのである! !
「何だって、そんなバカな! どうしてそんな話になるんだ?! 」
あなたの疑問はもっともである。何かがおかしいのは明らかだ。とはいえ、おかしいのは何なのか?
日本の低迷や没落の陰にひそむ、7つの真実をさぐることで、「利口な者ほどバカをやらかし、国の方向性を誤る」現状を脱却し、未来にいたる道を示す。
序章 賢いほどのバカはなし
第一章 平和主義は貧困への道
第二章 平和主義は少子化への道
第三章 愛国は虚妄か、さもなければ売国だ
第四章 経世済民のために経世済民を放棄せよ
第五章 従属徹底で自立をめざせ!
第六章 政治は口先と言い訳がすべて
終章 不真面目こそ未来を拓く
パターン化された発想を捨てろ。
考えるな、感じろ。
そして、目を開け。
もう一度、カバーの美女を見つめるのだ・・・
だけど、日本は大丈夫!
──ということにしておこう。
評論家・中野剛志氏、絶賛!
わが国の平和主義が、非現実的な観念論に終始しがちなことは、よく知られている。それにより、戦争の危険がかえって高まりかねないことも、しばしば指摘されてきた。
「平和主義は戦争への道」というわけだが・・・
誰も気づかない事実を明かそう。
平和のもとで、国はたいがい繁栄する。ところが戦後日本の平和主義は、貧困を不可避的にもたらすのだ!
平和主義、それは貧困への道なのである! !
さらに、誰も気づかない事実を明かそう。
わが国の保守は、平和主義の非現実性を長らく批判してきた。ところが、ほかならぬ保守も、自覚しないまま平和主義を信奉しているのだ!
右も左も貧困が好き! 日本が落ちぶれてきたのも、当然の話ではないか?!
こうしてわが国は、誇りと絶望のはざまで対米従属の経路を歩む。
そのことを批判する主張も、決して珍しくはない。
しかし、誰も気づかない事実を明かそう。
従属が深まり、行き詰まれば行き詰まるほど、日本人は爽快になってくるのだ!
対米従属の末路、それは爽快なものなのである! !
「何だって、そんなバカな! どうしてそんな話になるんだ?! 」
あなたの疑問はもっともである。何かがおかしいのは明らかだ。とはいえ、おかしいのは何なのか?
日本の低迷や没落の陰にひそむ、7つの真実をさぐることで、「利口な者ほどバカをやらかし、国の方向性を誤る」現状を脱却し、未来にいたる道を示す。
序章 賢いほどのバカはなし
第一章 平和主義は貧困への道
第二章 平和主義は少子化への道
第三章 愛国は虚妄か、さもなければ売国だ
第四章 経世済民のために経世済民を放棄せよ
第五章 従属徹底で自立をめざせ!
第六章 政治は口先と言い訳がすべて
終章 不真面目こそ未来を拓く
パターン化された発想を捨てろ。
考えるな、感じろ。
そして、目を開け。
もう一度、カバーの美女を見つめるのだ・・・
だけど、日本は大丈夫!
──ということにしておこう。
評論家・中野剛志氏、絶賛!
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2018/9/15
- 寸法12.9 x 2 x 19 cm
- ISBN-104584138842
- ISBN-13978-4584138847
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商品の説明
著者について
著者略歴 佐藤健志(さとう・けんじ)
1966年東京都生まれ。評論家・作家。東京大学教養学部卒。1989年、戯曲「ブロークン・ジャパニーズ」で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞受賞。
主著に『右の売国、左の亡国』『戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する』『僕たちは戦後史を知らない』『夢見られた近代』『バラバラ殺人の文明論』『震災ゴジラ! 』『本格保守宣言』『チングー・韓国の友人』など。
共著に『国家のツジツマ』『対論「炎上」日本のメカニズム』、訳書に『〈新訳〉フランス革命の省察』、『コモン・センス完全版』がある。
ラジオのコメンテーターはじめ、各種メディアでも活躍。2009年〜2011年の「Soundtrax INTERZONE」(インターFM)では、構成・選曲・DJの三役を務めた。
1966年東京都生まれ。評論家・作家。東京大学教養学部卒。1989年、戯曲「ブロークン・ジャパニーズ」で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞受賞。
主著に『右の売国、左の亡国』『戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する』『僕たちは戦後史を知らない』『夢見られた近代』『バラバラ殺人の文明論』『震災ゴジラ! 』『本格保守宣言』『チングー・韓国の友人』など。
共著に『国家のツジツマ』『対論「炎上」日本のメカニズム』、訳書に『〈新訳〉フランス革命の省察』、『コモン・センス完全版』がある。
ラジオのコメンテーターはじめ、各種メディアでも活躍。2009年〜2011年の「Soundtrax INTERZONE」(インターFM)では、構成・選曲・DJの三役を務めた。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ; 四六版 (2018/9/15)
- 発売日 : 2018/9/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 392ページ
- ISBN-10 : 4584138842
- ISBN-13 : 978-4584138847
- 寸法 : 12.9 x 2 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 164,989位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 21位日米安全保障
- - 29,833位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2023年11月24日に日本でレビュー済み
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2020年5月9日に日本でレビュー済み
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著者である佐藤健志さんという人は、良くも悪くも?普通では考え付かないようなものの見方をする人です。
人によっては「何言ってんだ」と思う人も居るかもしれないけど、自身の視野を広げたい人にはお勧めできる本です。
人によっては「何言ってんだ」と思う人も居るかもしれないけど、自身の視野を広げたい人にはお勧めできる本です。
2023年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
凄い本です。
信用のできない政府には武器を持たせてはいけない・・・
しかもその債務証書も信用できない・・・
民主主義でも同じですか??
みんなアメリカ人になりますか??移住しますか???
佐藤先生は本当に凄いです。
信用のできない政府には武器を持たせてはいけない・・・
しかもその債務証書も信用できない・・・
民主主義でも同じですか??
みんなアメリカ人になりますか??移住しますか???
佐藤先生は本当に凄いです。
2020年2月24日に日本でレビュー済み
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凡人の話は ぐだぐだ長く、聞いて飽き飽きして眠たくなるが、この人は違う。考え方の整理がついてスッキリした。
2020年6月7日に日本でレビュー済み
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戦後日本のあり方から, 現在の日本国家の衰退は必然であることを, 論証している作品の中で, 最も説得力のあるものであると確信している.
注意深く結論まで熟読したあなたならば, この本のイラストの意味やタイトルの意味がわかってくるはずだ.
ここまで見越して, 書いて描いていたのであれば, この著者佐藤健志を「鬼才」と呼ばずになんと呼ぶ?!
注意深く結論まで熟読したあなたならば, この本のイラストの意味やタイトルの意味がわかってくるはずだ.
ここまで見越して, 書いて描いていたのであれば, この著者佐藤健志を「鬼才」と呼ばずになんと呼ぶ?!
2019年5月6日に日本でレビュー済み
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「第四章 経世済民のために経世済民を放棄せよ」憲法を作ったGHQの内情が細かく書かれていてこれは圧巻ですね。憲法にまつわる細かい事実、特にGHQのなかでの左派と右派の対立のことは非常に非常に勉強になりました。これと「知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)矢部宏治著」を読めば、憲法のことについてかなり立体的に理解できると思います。
ただこの四章にくるまで「第二章」の内容は、正直初めは全く同意できす初め読んだときはきつかった。
「第二章 平和主義は少子化への道」では、愛国心を育むには家制度が必要で家制度のスケールアップ版として国が存在し、家族愛が愛国心につながるというロジックが提示さえます。これをどうしても消化できず、家制度の崩壊と少子化との関連付けにも全く同意できませんでした。
「平和主義だろうが、女性が自律しようが戦後も90年までは人口増えまくったではないですか。少子化ははっきりとカネの問題、経済状態の問題だ。この著者はなにか変な宗教的な信念でもあるんじゃないか?」とも思いました。
しかし、あとで四章を読んで、「第二章」の主張が「米国の意図を全部反転させたもの」だということがよくわかり、そういう文脈ででてきた話なのか、と納得。やっとアレルギーがなくなりました。つまり憲法を作った米国の理解が、家制度と愛国心を関連付けたものであり、米国は、それを破壊することで愛国心(というより国粋主義に近い意味でしょう)を無くすことができるはずだ、という理解と意図があった。だからそれをそんなに喜んで受け容れてはならないという意識から生まれた意見、ということですね。これなら納得できます。(まあ、は今でも元の米国の理解が間違っていると思ってます。家制度があってもなくても愛国心は生まれると思うし、もう今どき昔ほど「アメリカへの憧れ」をもつ人も減ってきたんじゃないでしょうか。)
ということで、第二章を読んで引いてしまう人は、初めはそこは適当に読み飛ばして第四章を読むことをお奨めします。
ただこの四章にくるまで「第二章」の内容は、正直初めは全く同意できす初め読んだときはきつかった。
「第二章 平和主義は少子化への道」では、愛国心を育むには家制度が必要で家制度のスケールアップ版として国が存在し、家族愛が愛国心につながるというロジックが提示さえます。これをどうしても消化できず、家制度の崩壊と少子化との関連付けにも全く同意できませんでした。
「平和主義だろうが、女性が自律しようが戦後も90年までは人口増えまくったではないですか。少子化ははっきりとカネの問題、経済状態の問題だ。この著者はなにか変な宗教的な信念でもあるんじゃないか?」とも思いました。
しかし、あとで四章を読んで、「第二章」の主張が「米国の意図を全部反転させたもの」だということがよくわかり、そういう文脈ででてきた話なのか、と納得。やっとアレルギーがなくなりました。つまり憲法を作った米国の理解が、家制度と愛国心を関連付けたものであり、米国は、それを破壊することで愛国心(というより国粋主義に近い意味でしょう)を無くすことができるはずだ、という理解と意図があった。だからそれをそんなに喜んで受け容れてはならないという意識から生まれた意見、ということですね。これなら納得できます。(まあ、は今でも元の米国の理解が間違っていると思ってます。家制度があってもなくても愛国心は生まれると思うし、もう今どき昔ほど「アメリカへの憧れ」をもつ人も減ってきたんじゃないでしょうか。)
ということで、第二章を読んで引いてしまう人は、初めはそこは適当に読み飛ばして第四章を読むことをお奨めします。
2019年6月23日に日本でレビュー済み
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国の財政の健全化において主張される「基礎的財政収支の黒字化(プライマリーバランスの黒字化)」は、昭和22年に制定された財政法第4条の「国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない。但し、公共事業費、出資金及び貸付金の財源については、国会の議決を経た金額の範囲内で、公債を発行し又は借入金をなすことができる。」に依拠している。
この規定は、公債を発行するから戦争を起こすのであり、戦争を起こさせないために公債の発行を禁止したものであり、憲法第9条の戦争放棄規定を裏書き保証するものであると、制定時の大蔵省の平井主計局法規課長は趣旨説明している。この事実は、本書により初めて知った。
政府の基礎的財政収支の黒字化は、個人の家計の収支の赤字化を意味する。中央政府の単年度の基礎的財政収支の累積が政府の純金融資産(金融資産-負債)を意味し、単年度の個人の家計の収支の累積が家計の純金融資産を意味する。これは覆すことができない会計学上の法則である。
したがって、政府の基礎的財政収支の黒字化は、個人の純金融資産の赤字化、すなわち、「個人は金融資産を保持するな」ということを意味する。この真実を理解していない人は、経済学者、経済人、官僚、政治家を含めて非常に多い。政府の純金融資産も、個人の家計の純金融資産も、共に黒字にできると、信じている人があまりにも多い。個人の純金融資産を増大させるには、国債を発行して政府の純金融負債を増大させなければならないという真実を、あまりにも多くの人が知らない。このため、政府は誤った消費税導入と消費税増税と緊縮財政とを実施し、日本国経済をデフレに導き国民の所得を減少させ、国民を貧困に陥れている。
著者は、「憲法第9条の平和主義に依拠する基礎的財政収支の黒字化は、国民の貧困への道である」という。「基礎的財政収支の黒字化は、平和を守りたければ貧困に絶えろ」との主張に等しいという。
著者の思想は、日本国家の自立がその中心軸であり、保守も革新も、右派も左派も、右翼も左翼も、彼らの主義主張に内在する矛盾を鋭く断罪している。
著者の主張は、日本国家の将来に向けての本筋の主張として理解した。読んでも良い本である。
この規定は、公債を発行するから戦争を起こすのであり、戦争を起こさせないために公債の発行を禁止したものであり、憲法第9条の戦争放棄規定を裏書き保証するものであると、制定時の大蔵省の平井主計局法規課長は趣旨説明している。この事実は、本書により初めて知った。
政府の基礎的財政収支の黒字化は、個人の家計の収支の赤字化を意味する。中央政府の単年度の基礎的財政収支の累積が政府の純金融資産(金融資産-負債)を意味し、単年度の個人の家計の収支の累積が家計の純金融資産を意味する。これは覆すことができない会計学上の法則である。
したがって、政府の基礎的財政収支の黒字化は、個人の純金融資産の赤字化、すなわち、「個人は金融資産を保持するな」ということを意味する。この真実を理解していない人は、経済学者、経済人、官僚、政治家を含めて非常に多い。政府の純金融資産も、個人の家計の純金融資産も、共に黒字にできると、信じている人があまりにも多い。個人の純金融資産を増大させるには、国債を発行して政府の純金融負債を増大させなければならないという真実を、あまりにも多くの人が知らない。このため、政府は誤った消費税導入と消費税増税と緊縮財政とを実施し、日本国経済をデフレに導き国民の所得を減少させ、国民を貧困に陥れている。
著者は、「憲法第9条の平和主義に依拠する基礎的財政収支の黒字化は、国民の貧困への道である」という。「基礎的財政収支の黒字化は、平和を守りたければ貧困に絶えろ」との主張に等しいという。
著者の思想は、日本国家の自立がその中心軸であり、保守も革新も、右派も左派も、右翼も左翼も、彼らの主義主張に内在する矛盾を鋭く断罪している。
著者の主張は、日本国家の将来に向けての本筋の主張として理解した。読んでも良い本である。
2020年10月23日に日本でレビュー済み
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自分で気付かなかった視点で見られて新鮮でした。